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KPTで振り返りと改善!自己成長を促す振り返り法

akitoyo

記事はじめ

KPTは、自己成長を促すためのシンプルで効果的な振り返り方法です。Keep(継続すること)、Problem(問題点)、Try(挑戦すること)の3つの要素に分けて現状を整理することで、成功体験や改善点、次に試みるべきアクションが明確になります。本記事では、KPTの基本構造や効果的な実施方法、継続的な改善のポイントについて解説し、自己成長に役立つ具体的な活用法を紹介します。

KPTの基本構造

KPTとは?

KPTは、振り返りや改善を体系的に行うためのフレームワークで、次の3つの要素で構成されています。

  1. Keep(継続すること)
    成功した取り組みや効果が出ている施策、良好な習慣を記録します。自己成長のためには、自分が得意とする点や効果が出ている行動を確認し、それを続けることが大切です。
  2. Problem(問題点)
    課題や改善が必要な点、うまくいかなかった事項を明らかにします。問題点を整理することで、次にどの部分を改善すればいいかが見えてきます。
  3. Try(挑戦すること)
    次回試したい新しい取り組みや改善策、具体的な行動目標を設定します。Tryで挙げた改善点を次回の行動計画に組み込むことで、着実な進歩が期待できます。

KPTの効果

KPTはシンプルで実行しやすく、定期的な振り返りによって継続的に自己改善ができる点が特徴です。自己成長を促すだけでなく、チームでのフィードバックにも使えるため、ビジネスの場や日常生活でも役立つ汎用性の高い方法です。

KPTの効果的な実施方法

1. 準備段階

まず、KPTを行うために必要な環境を整えます。

  • 静かな環境を確保:集中して振り返りができるように、落ち着いた環境を選びます。
  • ホワイトボードや付箋を用意:アイデアや改善点を視覚的に整理できるように、ホワイトボードや付箋を用意すると良いでしょう。
  • 時間の設定:20〜30分程度の時間を確保し、各項目に時間を配分して効率的に進めます。

2. 振り返りのプロセス

KPTの3つの要素ごとに振り返りを行い、具体的な内容を整理します。

Keep(継続すること)

  • 成功した取り組み:仕事や学習、生活習慣などで成果が出ている活動を挙げます。
  • 効果が出ている施策:良い結果をもたらしたアプローチや手法を確認し、今後も継続すべき内容を記録します。
  • 良好な習慣:集中力や効率を高める習慣、モチベーション維持に役立つ行動など、プラスの影響を与えている習慣を確認します。

Problem(問題点)

  • 改善が必要な点:目標達成の妨げになっている要因や、改善したい行動について明確にします。
  • うまくいかなかった事項:計画通りに進まなかったプロセスや、失敗した部分を客観的に振り返ります。
  • 課題となっている要素:問題点の根本原因を見極め、次回に向けた改善点を洗い出します。

Try(挑戦すること)

  • 具体的な改善案の策定:Problemで抽出した課題に対して、改善案を考えます。
  • 実行可能なアクションプラン:改善案を具体的な行動に落とし込みます。例えば、「業務の優先順位を見直す」「1日の学習時間を増やす」など、実行しやすいアクションを設定しましょう。
  • 期限を定めた目標設定:Tryで挙げた改善点には、実行する期限や目標を設定することで、実行力が高まります。

継続的な改善のポイント

1. 定期的な実施

KPTは、定期的に振り返りを行うことで効果が発揮されます。

  • 一定期間ごとの振り返り:週単位や月単位での振り返りを習慣化し、計画と実行状況を確認します。
  • 前回のTryの検証:前回設定したTryの結果を検証し、うまくいったかどうか、改善が必要かを判断します。
  • 新たな課題の発見:定期的な振り返りを通じて、新しい問題や改善ポイントを見つけることができ、常に成長を続けられます。

2. 具体的な行動計画

振り返りをするだけでなく、具体的な行動計画を設定することが自己成長を促進します。

  • 実現可能な目標設定:目標は現実的で達成可能な範囲で設定します。例えば、忙しい時期に新しい習慣を増やすのではなく、現在の目標に集中するなど、無理なく達成できるようにしましょう。
  • 明確な期限の設定:改善項目には、いつまでに達成するかという期限を決めます。期限を設定することで、計画が計画倒れになるのを防ぎます。
  • 具体的なアクションの決定:Tryで決めた挑戦項目は、具体的なアクションプランとして書き出します。行動が具体的になることで、実行力が高まり、目標達成が現実に近づきます。

KPTを活用した自己成長へのアプローチ

KPTは個人での振り返りだけでなく、チームや家族などグループでも活用できるため、幅広い場面での成長を促すツールとして活用できます。

1. 個人での活用

個人の成長や目標達成を目指す場面では、KPTを使って定期的な振り返りを行い、自己改善に活かしましょう。

  • キャリアアップやスキル向上:仕事でのスキルアップやキャリア目標を達成するために、KPTを使って自己分析を行います。たとえば、目標に向けて日々の取り組みを確認し、次の成長のステップを決めます。
  • 習慣の見直し:自己管理や健康管理のために、日常の習慣をKPTで振り返り、効果的な習慣を継続し、問題点を改善します。

2. チームでの活用

職場やプロジェクトチームでもKPTを活用することで、メンバー同士の理解や協力が深まり、プロジェクトの成功率が高まります。

  • プロジェクトの振り返り:プロジェクト終了後にKPTを実施し、成功した取り組み、課題、次のプロジェクトで挑戦すべきことを整理します。
  • チームビルディング:メンバー同士のフィードバックを行い、共通の改善点や挑戦課題を確認することで、チームの連携を強化します。

まとめ

KPTは、自己成長やチームの成長を促進するためのシンプルで効果的な振り返りフレームワークです。Keepで成功体験を確認し、Problemで課題を明確にし、Tryで具体的な改善アクションを設定することで、目標達成や成長が現実に近づきます。継続的な振り返りと改善を習慣化することで、確実な自己成長を実現しましょう。

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ABOUT ME
YAMADA AKITOYO
YAMADA AKITOYO
経営企画・テンプレ制作アドバイザー
僕は、Excelの関数と読書で得た知識を使って、戦略的なテンプレートを制作し、そのプロセスをブログでシェアしています。これにより、ビジネスの効率を大幅に向上させる方法などを提供しています。

僕はこれまで通信業界で約20年キャリアを積み、Excelの技術を向上させるために日検の情報処理技能検定試験(表計算)で初段と1級を同時合格という実績があります。技術者としても無事故でプロジェクトを完工し、大手企業で表彰され、その実績を買われ管理者として年間1440時間の作業時間を節約するツールも開発しました。

さらに、300冊以上のビジネス書を読み、サーバントリーダーシップで問題解決をすべくビジネスパートナーを探しています。将来は、次世代のために新しい雇用を創り、たくさんの人の強みを活かせる社会を目指しています。

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