#05 割り算の思考:定義 ~カオスを分解し、構造を明らかにする~

四則演算的思考(割り算)
目次

■ 4. 割り算(÷)=「構造を見抜く」

複雑なものを分解し、要素と関係性を明らかにする操作。

  • これとこれはどう関係している?
  • どの前提がズレている?
  • どこが変数で、どこが定数?

割ることで、摩擦の原因と構造が浮かび上がる。
あなたの思想の核心が、この“割り算の視点”。

【導入】

  • 「問題が大きすぎてどこから手をつければいいかわからない」。
  • そんな時は、塊を小さくして構造を理解する「割り算」が有効です。
  • 思考のOSにおける「割り算」の目的:構造を見抜き、再構成する操作。

【本論】割り算の3つのパターン

ブラックボックス化した問題を解きほぐす3つのアプローチです。

パターンA:分解する(要素還元)

  • 定義: 大きな情報を管理可能なサイズまで小さく分ける操作。
  • アクション:
    • 情報を細分化して整理し、全体像を把握しやすくする。
    • プロセス全体を分割し、詰まっている箇所(ボトルネック)を特定する。
    • 一度要素をバラバラにして、抜け漏れがないか再確認する。

パターンB:カテゴリー化する(パターンの発見)

  • 定義: 共通点を見つけて分類し、全体を俯瞰する操作。
  • アクション:
    • 類似のものをグループ化し、隠れたパターンを浮かび上がらせる。
    • 「これは誰の問題か?(自分・他者・環境)」などの軸で分類する。
    • タイプ分けを行うことで、複雑な事象への俯瞰性を上げる。

パターンC:組み合わせ解除(アンバンドリング)

  • 定義: “当然セット”と思っているものを疑い、切り離す操作。
  • アクション:
    • セットで考えていた思考の結びつきを分離してみる(余らせることで他を出す)。
    • 固定観念的なつながりを疑い、意図的に切り離す。
    • 切り離された要素単体を見ることで、新しい選択肢や用途を発見する。

【まとめ】

  • 割り算は、漠然とした不安や課題を「解決可能なタスク」に変える技術。
  • 分ければ分かります。まずは構造が見えるまで分解しましょう。

関連記事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

考察系クリエイター。音楽で培った“設計する眼”を持ち、通信業界20年(施工管理~経営企画)。Excelと業務設計で年間2,000時間超の削減を実現。強みは〈構造化・言語化・仕組み化〉とAI活用(ChatGPT等)。ストレングスは収集心/戦略性。会社は現在休眠中。ブログ「メタ視点を処方する」で、情報を“構造”へ、構造を“教養”へ翻訳し、現代を諦めずに生きる人へ静かな実践知(処方箋)を届ける。目的は、納得して生きるための思考の再設計。

目次