目次
1-8-1|老いのバグとは(現象の輪郭)

「もう若くない」「以前なら、もっとできていた」 そんな言葉が、気づかないうちに基準になっていくことがあります。
何かが大きく変わったわけでもないのに、年齢や過去を意識した瞬間から、今の状態が劣って見えてしまう。
この感覚を、私たちはよく「老いだから」とまとめてしまいます。
けれど、ここで起きている問題は、変化そのものではありません。 変化を、「時間の物差し」で評価していること。
それが、老いのバグです。
人の状態は、常に変わります。 環境や状況に応じて、できることも、感じ方も移り変わる。 それ自体は、良いも悪いもありません。
けれど、そこに「何歳だから」「過去と比べて」という「時間の基準」を持ち込むと、 変化は一気に意味づけされ、不足や後退のように感じられます。
ここで必要なのは、時間を忘れることでも、無理に前向きに考え直すことでもありません。
「割り算」によって、「今の状態」と「時間の物差し」を静かに分けることです。
時間の物差しを棚上げすると、 残るのは、ただ「今、どういう状態か」という事実だけになります。
その事実をどう使うかは、いつでも、ここから選び直せます。
1-8-2|老いのバグの状態を割り算の計算式で考えてみる

1-8-3|老いのバグを割り算で割ったときに浮かびあがる「状態」について
1-8-4|老いのバグを割り算して余りとして残るものについて
1-8-5|老いのバグを少し距離を置いて観察してみる
1-8-6|人間の普遍的な悩みを他にも考えてみる【??のバグ】
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