1-7|所有のバグ|持っているだけで価値があると思い込んでしまう構造

所有という文字と、額に手を当てて考え込む女性のイラスト
目次

1-7-1|所有のバグとは(現象の輪郭)

散らかった部屋で床に座り、服や本、箱に囲まれながら「いつか使うかもしれない」「思い出があって捨てられない」と考え込んでいる人物の様子。
所有のバグ――物が減らせないのではなく、意味を手放せなくなっている状態。

手に入れたはずなのに、なぜか気持ちは軽くならない。 むしろ、管理することや、失わないように気を配ることが増え、余裕が減っていく感覚があります。

こうした状態を、私たちはよく「物が多すぎるから」「整理が苦手だから」と説明します。

けれど、ここで起きている問題は、量の多さや性格の話ではありません。 「所有」と「価値」が、同じものとして扱われていること。

それが、所有のバグです。

物を持つこと自体は、悪いことではありません。 けれど、本来の価値は「使われているか」「役割を果たしているか」という点にあります。

この区別がないまま所有を続けると、 役割を終えたものまで価値があるように感じられ、 手放せない「負担(負債)」へと変わっていきます。

ここで必要なのは、減らすことでも、無理に手放す決断でもありません。

「割り算」によって、「役割を持つ道具」と「役割を終えた執着」を静かに分けることです。

道具は道具として残し、執着は負債として棚上げする。

そう整理できたとき、 所有は安心を奪うものではなく、 生活を支えるための「手段」に戻っていきます。

1-7-2|所有のバグの状態を割り算の計算式で考えてみる

使っていないモノは、道具ではありません。それは所有しているだけでコストを払う「執着(負債)」です。

1-7-3|所有のバグを割り算で割ったときに浮かびあがる「道具」について

1-7-4|所有のバグを割り算して余りとして残るものについて

1-7-5|所有のバグを少し距離を置いて観察してみる

1-7-6|人間の普遍的な悩みを他にも考えてみる【老いのバグ】

1-1-7|その生きづらさ、構造につき。【全体を俯瞰する】

割り算|その生きづらさ、構造につき。
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