#04 掛け算の思考:増幅 ~小さなエネルギーを爆発力に変える~

四則演算的思考(掛け算)
目次

■ 3. 掛け算(×)=「意味を転換する」

異なる概念同士を掛け合わせ、新しい解釈や価値を生む操作。

  • 価値観 × 体験
  • 数学 × 哲学
  • 仕事 × 趣味

掛け合わせは“意味の再発明”。
生きづらさを創造性に転換する技術。

導入】

  • 「ありきたりな案しか出ない」「差別化できない」時の突破口。
  • 既存の要素を組み合わせて、新しい価値(化学反応)を生み出すのが「掛け算」です。
  • 思考のOSにおける「掛け算」の目的:意味を転換し、新しい価値を生む操作。

【本論】掛け算の3つのパターン

単なる足し合わせではない、価値創出のための3つのアプローチです。

パターンA:異なるものを掛け合わせる(異種結合)

  • 定義: 遠くにあるもの同士を掛け合わせ、新しい個性を生む操作。
  • アクション:
    • アイデア×アイデア、経験×知識、価値観×技術。
    • ポイントは「混ぜる」のではなく、それぞれの要素を残したまま新しい個性を増やすこと。

パターンB:制限をかけて創造する(制約の利用)

  • 定義: 自由すぎる状態に「制限」を掛け合わせ、創造性を高める操作。
  • アクション:
    • あえて不自由な条件を設定し、工夫を引き出す。
    • 「1つのテーマで3案出す」「30分で仕上げる」などの束縛を利用する。
    • 制約があるからこそ生まれる、新しい視点を発見する。

パターンC:意味を変換する(文脈の転用)

  • 定義: 置かれている文脈(コンテキスト)を変え、価値を再定義する操作。
  • アクション:
    • 現在の課題を“全く別の文脈”に置き換えてみる。
    • 他分野の成功法則やルールを転用(借景)する。
    • 事実を「物語化」して、人の感情を動かす行動へ変換する。

【まとめ】

  • 掛け算は、既存の資源から「独自性」を生み出す錬金術。
  • 異質なもの、あるいは制約を掛け合わせて、化学反応を起こしましょう。

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この記事を書いた人

考察系クリエイター。音楽で培った“設計する眼”を持ち、通信業界20年(施工管理~経営企画)。Excelと業務設計で年間2,000時間超の削減を実現。強みは〈構造化・言語化・仕組み化〉とAI活用(ChatGPT等)。ストレングスは収集心/戦略性。会社は現在休眠中。ブログ「メタ視点を処方する」で、情報を“構造”へ、構造を“教養”へ翻訳し、現代を諦めずに生きる人へ静かな実践知(処方箋)を届ける。目的は、納得して生きるための思考の再設計。

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