世界は感情で動く。
我々の住む世界では、
人の判断の多くが、
意識的な思考ではなく、
速く自動的に働く直感的な反応によって
行われていることが知られています。
私たちはまず反応し、
理由はあとからついてくる。
そう考えたほうが、
多くの場面は説明がつきます。
例えば、
身だしなみに無頓着な人と、
きちんと整えている人がいたとき。
あなたは、
どちらのほうが「信用できそう」だと感じるでしょうか。
たとえその事実が逆だったとしても、
私たちは、
見た目や雰囲気から
先に判断してしまうことがあります。
見ている場所が違うだけかもしれない

今、あなたはどこを見て判断しましたか?
メタ認知を体験するまでに
46歳。妻子持ち。無職。
学歴なし、コネなし、貯金なし。
これが、このブログを書いている私の
嘘偽らざるステータスです。(2025年12月現在)
これを聞いて、あなたはどう感じるでしょうか。
安堵するだろうか。
それとも、違和感を覚えるだろうか。
この問いに正解はありません。
ただ、このブログは
その「反応」そのものを観察するところから始まります。
人として話をするための前提
ここから先は、正解ではなく、
このブログの立ち位置について触れます。
同意する必要はありません。
ただ、前提が違うと、
話がすれ違うことがあります。
話が噛み合わないのは、能力の差ではない
それは、賢さや理解力の問題ではありません。
話しているレイヤーが違うだけです。
このブログでは、
そのズレを「構造」として扱います。
たとえば、
「上からの指示を受けた場面」を
思い浮かべてみてください。

今、あなたは今度は”どこ”を見て判断しましたか?
抽象から抽象へ話すとき
概念同士で話す段階です。
前提や価値観が、表に出やすくなります。
抽象から具体へ降ろすとき
考えを例や事象に落とし込みます。
ここでズレが生じやすくなります。
具体から具体で確認するとき
事実や出来事を突き合わせます。
会話は成立しやすいですが、広がりにくい。
具体から抽象へ戻るとき
経験から意味を引き上げます。
ここで再び衝突が起きやすくなります。
どれが正しい、ではありません。
レイヤーが違うまま話すと、必ず衝突する
それだけの話です。
私は、ただ公平さと誠実さが欲しかった
ただ、それだけでした。
しかし、私の住む世界では、
それは必ずしも許されるものではありませんでした。
感情、立場、空気、数の論理。
そうしたものが優先され、
事実や前提は後回しにされる場面に、何度も直面しました。
現状を変えるために、論理武装を選んだ
納得しないまま従うことも、
感情で押し返すことも、
私にはできませんでした。
だから私は、
考えることそのものを武器にすることを選びました。
論理、構造、定義。
それらを一つずつ積み上げることでしか、
自分を守る方法がなかったのです。
このブログは「右手法」という選択から始まった
人生を迷路に例えるなら、
私は「右手法」という、極めて地味な方法を選びました。
壁に触れながら進むという方法
壁に右手を当て、
現実を確かめながら一歩ずつ進む。
時間はかかります。
遠回りもします。
それでも、必ず出口に近づく方法です。
このブログは、
その右手を記録し続ける試みでもあります。
学ぶとは、世界の見え方を増やすこと
私にとって「学ぶ」とは、
知識を増やすことではありません。
反応から距離を取るための技術
世界の見え方が一つ増えること。
それだけで、人は反応から距離を取れるようになります。
感情に飲み込まれず、
立ち止まり、選び直す余白が生まれる。
そのための技術が、
メタ認知だと私は考えています。
このブログの目的
このブログは、
正解を与えるためのものではありません。
世界を変える方法を
提示するものでもありません。
目的はただ一つ
感情に支配されず、
反応ではなく選択ができる視点――
メタ認知を、構造として手渡すこと。
私は、答えではなく地図になりたい
金銭的な遺産は残せないかもしれません。
しかし、私が壁に触れて確かめてきた思考の軌跡は、
同じ迷路で立ち止まっている誰かにとっての
確かな道しるべになるはずです。
私は、答えになりたいわけではありません。
ただ、地図になりたい。
生存戦略としてのConcept
論理武装をしなければ生きられなかった
一人の人間が、
10年の経験を通して辿り着いた
メタ認知のConcept。
私自身が、ブログになる。
そう決めた男の、生存戦略の記録です。
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03.構造的フロネーシス
3-1|根性論はもういらない。『8つのスイッチ』で自分のタイプを知り、やる気を「設計」する
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03.構造的フロネーシス


3-2|承認欲求という監獄からの脱出。『嫌われる勇気』が教える、もう一人の自分との対話法
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03.構造的フロネーシス


3-3|直感に騙されるな。『ファスト&スロー』で学ぶ、脳の暴走を論理で止めるシステム構築
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03.構造的フロネーシス


3-4|世界は「虚構」でできている。『サピエンス全史』から学ぶ、人生のルールを書き換える技術
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03.構造的フロネーシス


3-5|悩みは性格ではなく「機能」だ。『人間行動の事典』で知る、脳のバグと仕様書
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03.構造的フロネーシス


3-6|世界を正しく恐れる。『ファクトフルネス』で手に入れる、偏見を捨てる「中立の物差し」
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03.構造的フロネーシス


3-7|戦術に逃げるな、目的へ戻れ。『USJ再建』から学ぶ、勝てる戦の「逆算思考」
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03.構造的フロネーシス


3-8|忙しいという麻酔を断つ。『7つの習慣』第2領域への投資で、時間を「未来」に足す方法
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03.構造的フロネーシス


3-9|言語化できないモヤモヤを武器にする。『メモの魔力』と『具体と抽象』で学ぶアナロジー思考
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03.構造的フロネーシス


3-10|頭の中のノイズを捨てる。『思考の整理学』の「寝かせる技術」で、思考を純化する-note
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03.構造的フロネーシス


3-11|自分を「幽体離脱」して眺める。『超客観力』で反芻思考を止める、最強のメンタル・メンテナンス
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03.構造的フロネーシス


03.構造的フロネーシス:読書×スキル抽出でメタ認知を血肉にするガイド

