
”九九ぷろじぇくと”とは
”九九ぷろじぇくと”とは直観的なひらめきにより、論理的構造を少しだけ理解してもらうための架け橋を作るために様々なクリエイターが自作の作品を創作してゲーミフィケーションで学びを楽しんでもらうことを目的としています。
四則演算における構造をクリエイティブを通じて直観的に理解することで、数学が嫌いになるという構造を少しだけ緩和させることで学ぶことへの楽しさと創ることの楽しさをちょこっとだけ変えられたらいいなと思っています。
そんなプロジェクトです。
99ぷろじぇくとを発足に至る経緯について

■仮説:構造を理解しないまま暗記で九九を覚えている
繰り上がりは数の構造を理解しないといけません。
私の場合は、小学校の頃にそろばんを親から習わせてもらい約5年間で珠算検定や暗算検定を受けることになるのですが、やはり、頭のなかで数が構造化(そろばんをはじくことで直観的に)されたいたので非常に四則演算についてはそこまで苦労をしていませんでした。
むしろ、学校の授業でかけざんを学ぶ頃にはそろばんで習ったことの復習でしたのでワクワクしていた記憶があります。
新聞記事によると小学校教員をされたいた平山さんが警鐘を唱えています。
九九の暗唱はできても「繰り上がりのある足し算ができない」子どもが増えている事実に衝撃を受けたという。
引用元:義務教育の荒廃告発 北海道新聞
ですから、構造化をできないと、どうしても数字だけで判断しようとして、イメージがつきにくく、九九そのものを暗記で覚えてしまい計算をしているのではなくて形を覚えていることになってしまいます。
■脳は論理的である前に直観が先に発動する

ファスト&スローによれば、人の脳はシステム1(速い思考)とシステム2(遅い思考)が存在します。
・「システム1」は自動的に高速で働き、努力はまったく不要か、必要であってもわずかである。また、自分のほうからコントロールしている感覚は一切ない。
・「システム2」は、複雑な計算など頭を使わなければできない困難な知的活動にしかるべき注意を割り当てる。システム2の働きは、代理(*2)、選択、集中などの主観的経験と関連づけられることが多い。
引用元:ダニエル カーネマン; 村井 章子. ファスト&スロー (上) . 早川書房.
車の運転をしているところで、いきなり17×28はいくつ?と言われて答えられる人はそうそういません。
もし答えられるとしたら、直観でのイメージに変換できる、あるいは答えを既に知っている場合だと考えられます。
■四則演算の構造を理解すればあとは応用するだけ

私はものごとには構造があると思っています。
その部分はいわゆる原理原則だったり、自然現象におけるもので変えられることのできないこと。
これを定数と定義し、その構造の枠組みに別なものを組み合わせる、ここでは変数と定義します。
構造が一緒だとわかってしまえば、あとはそれに沿って形をある程度は変えてもうまく機能します。
この抽象化された構造を一度、具体に戻し、転用することで再抽象化を行う。
それこそが私の考えるクリエイティブなこと、つまり、九九ぷろじぇくとです。
■”九九ぷろじぇくと”で目指すこと
クリエイティブの表現はあくまでも自由。
個人+個人=チームではなく、あくまでも原理原則は個人×個人=チームという掛け算の法則。
個性がぶつかり混ざることで更に抽象概念である核となる個人の思想を尊重するものではなく。
制限された枠組みのなかで敢えて思想を外すことで個性を活かすための場を創ることが最大の目的です。
■99ぷろじぇくとが目指すこと
論理的思考への架け橋を直観的思考で結ぶことで学びの理解を広げる。
また、納得を優先するクリエイターが集まり、個性を掛け算しながら、未来のための“創造の場”をつくるプロジェクトして、孤立することなく伸び伸びと創造できる場所を創れる居場所であることを目指しています。
